ナビの北海道旅行記2014秋 その3
10月13日
そこそこ気持ちのいい疲労があったせいか、グッスリ眠ることができた。あえてタイマーをかけないで寝たためか、7時過ぎに起床、、、。よ〜く眠ったもんだこと、、、、。

リビングで朝食を摂る。俺は今日帰るんだけど、同宿の2人は弟子屈方面で宿泊するらしい。一応台風19号が不安だったんだけど、今現在九州方面にいるらしく、関西方面には今夜最も近づくそうだ。ってことは関東の暴風域は深夜頃だろうから、今日帰る釧路空港からの便は、かろうじて羽田に着陸できるんじゃないかな?そう思っていたので、とりあえずは便の変更はしなくていいかも?それならば十分滞在時間をとれるなぁ〜(これが大誤算の始まりだったんだけど、、)
9時位にモシリバを出発する。また年末 来ますからねぇ〜!!

さ〜て どこいこうかな?って、行くところを画策するほど 行きたい場所はないか、、、、、。とりあえず林道でも走って楽しんでみようか?多分紅葉も結構残っているかもしれないから。
久しぶりに金山薫別林道に進んでみる。もう数年走っていないから、、、、。

途中の分岐も記憶が薄れてきているけど、車のワダチの後をしっかり確認できれば、十分走破することはできるでしょう。
最初は 熊笹の間を真っ直ぐなダートが続いて 楽しい林道アタックができていたんだけど、丘陵地に入ると、とたんに路面は荒れだし、しばらく走ったところで 倒木が、、、、、。ありゃりゃ!これってなんなの?一応車が通れるくらいに倒木は切り倒されているけど、どうみても軽トラくらいしか侵入できない幅しかない、、、。

さすがにレンタカーだし、車体を傷つけちゃ、弁償もんだし、、、、行きたい気持ちはあったんだけど、今後のアクシデントを考えたら引き返したほうが無難に感じられた。そこでUターンして撤収!!
同じ道を引き返す俺じゃない!ってことで、ちょっとルートを変えて林道を再度アタック!!!
最初は何でもないダートだったんだけど、途中に、、、、で〜〜っかい倒木が、、、、!なんじゃこりゃ?絶対通れないじゃん!

さっきの倒木も、この倒木も多分一昨日の暴風雨で起こったものなのかもしれない。たまたま金山薫別林道は関係者が倒木を切り倒してくれたんだけど、こっちは緊急性はないので、まだ処理していないのかも?これじゃ、どこも行けなくなっちゃうじゃん。結局諦めるしかなかった。
仕方なく国道に戻って開陽台方面経由で進むことにする。さっきのダートと違って走りやすいことこの上ない、、、、。

逆に変化がほしいけどね!
んでもって、気が変わって 途中みつけたダートにも足を進めてみることにした。こっちは、ダートというか、荒れた獣道って表現があってるかも、、、、。ここも途中から、、、、30cmほど崩れ落ちた道路になっていた。

マジっすか!これはひどすぎる!!

これって怖いどころの話じゃない。脱輪したら脱出不可能だし、だ〜〜れも助けてくれない場所だもん。速攻で撤収!!
またまた道道に戻って足を進めると、、、、気になった看板を発見。「セルフのパン屋さん」だって?なんだそれ?
場所は「牧舎」っていうカフェの一角にある。そういえば 俺って「牧舎」には行ったことがないなぁ〜、、、。今度立ち寄らせてもらおう。

セルフのパン屋さんだけど、入口近くに電話ボックス位の大きさの建物がそれらしい。可愛い建物っていうか、ちょっと意外だったなぁ〜。さ〜てどんな感じなんだろう。
取っ手を引いて、店内?を覗くと、、、そこには数点のパンが置いてあった。地方にでは よくある無人販売所って感じのスタイルかな?いつ このパンを置いたのかは解らないけど、あまり数はなかった。多分買っていく人がいるんだろうな。

ちなみに1個150円で下のボックスに自分で会計をして料金を入れるスタイル。今回は「ごまハチミツ クリームチーズ」「アップルクリーム」「ピーナッツクリーム」の3種類が販売中。数点を買い込み料金をボックスに入れてお会計。ボックスには千円札もあって、そこそこ人気があるんだなぁ〜って感じた。
ちょっと寒かったので、車に戻って1個食べてみる。まずは「ピーナッツクリームパン」。確かに美味しいのは解るんだけど、、、ちょっと冷たくなったパンってのが残念だったかな?

できれば作りたてでも、温かめだったら より美味しく感じたんだろうに。でも、発想自体はとってもユニークだし、夏だったら そのまま新鮮なパンが食べられたかもしれない。これは夏にでも再チャレンジしてみたいなと思った。
さて、出発。モアン山そばを走って清里峠に向かう。
裏摩周展望台と神の子池は今回はパスして、緑ダム方面に進んでみる。

裏摩周展望台も何回も来ているし、神の子池も夏にきたばっかりだから。ただ秋口の神の子池はまだ行ったことないんだけど、、、。緑ダムと併せて男鹿の滝も行く予定。ここも久しぶりだ。
緑ダムは農業用の灌漑ダムとして道東では最大のスケールを持ったダムとして知られている。
天気が良ければ水面の色がとっても綺麗なエメラルドグリーンに映って見ることができるんだけど、、、、。今日は曇っていて沈んだ色しか見渡せない。

農業用として地中パイプで送られる以外の余分な水は側溝の洪水吐という水路から水が吐き出されるんだけど、今は湖面の水位が低く流れる水もなく、至って静かな場所。
ちょっと小高い展望台に上ってみる。とってもマイナーな場所だけあって、誰もいない展望台。立派な案内板があり、ダムの説明の放送を聞くことができる。

これから積雪の時期を迎えるにあたって、水位をかなり減らしているんだろう。見たところ通常の水位より10m以上低くなっているのが解る。来月には雪が降り、その雪が春先には溶けて夏には満々と蓄えた水があるんだろうな。それにしても人がいないっす!
あまり長居するところでもないので、そそくさと道を下って、男鹿の滝方面に。すっごく長いダート(約11km)を走る。以前来た時は夏場だったので、道路にはみ出した蕗がとっても邪魔だったんだけど、そんなこともなく快適な?ダートだった。

途中紅葉もしっかり見ることができて、車窓からでも景色が楽しめた。
男鹿の滝入口に到着。林道ではあるけれども、ここだけは広く整備されていて、車6〜8台位は駐車することができる。俺もそこに車を止めておこう。折角なので、ハッタリで?クマスプレーと刀剣をベルトに装着して進んでみるか。ここではファッションアイテムのつもりで、、、。渋谷じゃないから逮捕されるところでもないっしょ!

以前はなかったんだけど、木で打ち付けた杭にロープが取り付けられていて滑落防止に役立っていた。でも、、、こんなとこ落ちる人なんかいるわきゃないっしょ?この先およそ300mかな?歩いて男鹿の滝に到着。
以前と変わらない男鹿の滝は十分な水量を誇っていた。景色も抜群だったんだけど、ちょっとだけ不満を言わせて貰うと、、、、紅葉の滝が撮影したかったのに、、、、ちょっと残念。針葉樹だけじゃなく、広葉樹も多少あるのに、、、。

で、滝壺に入ってみようか?って画策するも、、、けっこう足場が悪く、進む場所がない。下手に滑って濡れたらシャレにならないもん。
やっとルートを発見し進んでみる。長靴に履き替えておいて正解だった。足を入れて、数mしか歩いていないのに、足の神経が、、、、すんごく冷たいっす!これって水温がかなり低いのかな?一昨日の熊越の滝と同じじゃん。

何とか近づいてみようと画策するも、、、、足が冷えに冷えまくって、どうにも耐えられなくなってしまった。こりゃかなわん!諦めるしかない。冷えるを超えると痛みを感じてくるものなのね!考えたこともなかったわ!
この後は一気に峠を越えて川湯方面に。時間が半端になってしまったので、昼食はパス。っていうか、セルフのパン屋さんのパンで十分。最近俺って食が細くなったなぁ〜、、、。まぁ〜どうでもいいことだけど、、、。

それでは秋のキンムトーを散策して行こうか。まず、アプローチとなる「池の湯林道」が開いているのが絶対条件だったんだけど、今回は開通していた。ラッキー!!さっきの男鹿の滝近辺と違って、このダートは見事な紅葉が広がっていた。とっても綺麗じゃないっすか。
しばらく走ると、ダートには道標があって、第2硫黄山にも行けるので、ついでに立ち寄っていこうか。

以前はクマさんのイメージが怖くってあまり活動できなかったこともあったし、、、。
キンムトーの入口には看板が鎮座しているので、ここまでくれば場所は特定できる。車で50mほど進んだ先が車で入れる終点。最初に車をUターンさせて、帰る方向に先頭を向けといたほうが楽。

ここでは、マジに?クマスプレーと刀剣と熊鈴をベルトに装着して出発。何だか、この2点を身に付けているだけなのに、かなり大胆な行動がとれるのは不思議でもある。来るなら来い!ヒグマども!!なんちゃって!もっとも使わない事が大前提ではあるけれどもね。200mほどの獣道を下っていくと、キンムトーに到着。
一部針葉樹の中に広葉樹の紅葉もチラホラ散見できるんだけど、大部分は枯れてしまって、美しい光景は望めそうにない。以前はここら辺をウロウロしていただけなんだけど、今回は周遊して奥地まで行ってみるか、、、。きっと美しい場所が残っているはず。何たる大胆な!!

湖面ギリギリの場所は泥濘で歩くことが困難なので、ちょっと迂回して、湖面沿いに歩いてみる。300mほど歩くと、立ち枯れた木と紅葉の何とも寂しい景色に出会うことができた。丸腰だったら、ここまでは怖くて絶対来れない場所だね。
日没も気になってきたので、そこそこで切り上げて近くの第2硫黄山へ。ここも実にマイナーな場所で誰もが行く硫黄山とは趣が全く違う。ただ、、、どこが正式な第2硫黄山なのか?っていうと疑問が沸くけど、、、。周囲は硫黄の匂いが充満していて、ガスも いろいろな場所から噴出しているけど、ちょっと規模が小さいかな?これじゃ茹で卵はできそうにないかも?
そして、ボッケを探すも、、、どこか判らない。多分泥の特にドロドロした部分がボッケなのかな?って思うんだけど、水がなくてボコボコとはなっていなかった。今度来たときペットボトルで水でも加えてみようかな?なんちゃって!
時間も16時を過ぎた。あと1時間しないで暗くなるので、ここらで切り上げようか。

ただ同じ道は走りたくはない俺。屈斜路湖方面にあえて進むと、、、真新しい看板に硫黄山林道って書いてあって、立派な道ができているじゃないっすか!これは進んで見たくなる。

新しく砂利を敷き詰めたダートを進んでみる。
すると、あっという間に終点だって、、、、!この先はマジで道が全くないっす!
てっきり他の林道へのショートカットになるかな?って期待こそしていたのに、、、。完全に外れた。

しかし林道の終点って、、、こんなふうに、一気に正面がなくなるのね!もっとも林業関係者が使う道路な訳であって、ここが終点ってことは、それなりに意味があるんだろうけど、、、。
もう一度戻って、先に進むと、「沼の湯林道」なるものが現れた。これは走ってみようか、、、。さっきと同じにならなきゃいいんだけど。道幅の表示はされているけど、延長距離が未記載なのが不安でもあるけど、、、。

今度は、どれくらい走っても終点らしきものがなく、カーブも多く、ちょっとしたワインディングのよう、、。レンタカーのナビには もちろん表示はなく、道らしき所は走っていないんだけど、屈斜路湖に沿って川湯方面に進んでいるみたい。
周囲もだんだん暗くなってきて、多少なりとて不安がよぎってきたんだけど、ここまで来たら勝負しかない!って覚悟を決めて、とにかく突き進んでみる。

と、やっとこ周囲の明るさに出会えたようになった。そう、川湯の中心街付近に出られたわけ。あ〜〜ビビった。抜け出せないかと思っちゃった。気が付いたら17時近くになってしまった。ちょっとヤバイかも!!
今日はレンタカーを19時には返却しなければならない。今は川湯温泉にいるので、時間的には余裕があると思うけど、宅急便で送るものがあるので、ヤマト運輸に立ち寄りたい。それを考えると、決して時間に余裕はなさそうだ。弟子屈からは道道53号線で釧路空港方面にショートカット。

さすがに弟子屈市街まで来ると真っ暗な世界が広がっていく。まだ17時30分位なんだけどなぁ〜

鶴居村を通過し、釧路空港を一旦スルーして釧路市街へ。ヤマト運輸に立ち寄り、クマスプレーや刀剣、着替え等を送って身軽になり、ガソリン補給してから釧路空港へ。
ほぼ予定していた19時にレンタカーを返却。フライト情報を聞くと、JALは飛んでいるみたいですが、エアドウは午後の便から欠航になっているとの事。マジっすか?ヤベー帰れっかな?

最悪遅くてもいいから羽田に戻れれば、何とかなるんだけど、釧路で足止めは想定していないからなぁ〜。やっぱり男鹿の滝やキンムトーなんて欲張らないで、モシリバからすぐ釧路空港に向かって変更したほうが無難だったかもしれない。
JALのカウンターで聞くと、、、意外な答えが返って来てビックリ。羽田での機材の遅延により釧路での出発が50分ほど遅れますが出発の予定です。だって!
まいったなぁ〜!、俺は電車で来ているんで、、、帰れても電車が気になってしまった。けど、気になっても仕方がないか。3階にあるレストランで久々豪華な?夕食を堪能する。ビールを飲みカツ丼セットを食べていこうか。何だか久々に肉食った!って感じになったかな?そういえば、俺昼ご飯食べていなかったっけ!

空港内の案内では出発が20時50分に変更になったので、保安検査は遅くても20時30分には通過してくださいとのこと。そもそも釧路空港の到着が19時過ぎなので、タップリ時間はある。
出発ロビーに1時間以上いてもヒマ以外の何物でもないので、、、釧路空港では初めて有料ラウンジを使ってみることにする。

ドアのそばの電話機で内線番号を押して有料ラウンジを使う旨連絡すると、通路奥から担当者が現れ500円を渡し、ドアを開けて入室する。そこそこ広いフロアは誰もいない。俺の貸切状態。何ていう空間の無駄だろうか?って思ってしまう。ちなみに1時間滞在中は入退室自由なんだとか、、、。これって管理されているんだろうか?無法者が入っても判らなかったりして。
羽田のJALのサクララウンジとかと違って、アルコールやおつまみらしきものはなく、オレンジジュースとお茶、コーヒーが飲み放題くらいなシンプルなもの。あと新聞や雑誌も置いてあった。

まあ〜一般の待合席でざわついているところに座って待っているより、ソファーにふんぞり返ることができて、コーヒーも飲めるならば500円を安いとみるか、高いと見るかは人それぞれだけど、、、。とりあえず俺はアリかな?そう思った。これが1000円だったら2度と使わないけど、、、。
パーテーションで仕切った奥にはパソコンエリアがあって、備え付けのパソコンを自由に触ることができる。今一番欲しい情報は、台風がどこまで来ているのか?ってこととJALは本当に飛ぶのか?ってこと。

リアルタイムでチェックしていく。レンタカー事務所で聞いたとおりエアドウは本当に午後2時過ぎの便から欠航している。隣の帯広空港のJALは定時に出発らしい。羨ましいなぁ〜
20時30分近くになったので、有料ラウンジを退室して保安検査場へ。さすがに、ほとんどの乗客は保安検査は終わったらしく、ガラガラ状態。空いている席を見つけ、しばらくノンビリする。

すると案内放送が、、、。「羽田行きは燃料の積み込みに時間がかかりまして、出発が21時に変更になりました」だって!んん?ってことは逆算でギリギリ終電に乗れるか乗れないかの時間じゃん!参ったなぁ〜
さらにダメ押しの放送が、、、
「羽田空港では先程から暴風警報が発令されております。万が一、羽田空港に着陸できないと機長が判断されました場合は、中部国際空港や関西国際空港も暴風波浪警報が発令中ですので、北九州空港へ一旦着陸する場合がございます。あらかじめご了承くださいませ。」だって!
これは初めて聞かされた。ネットではダイバートとか色々検索すると解ることが多いんだけど、釧路空港の場合、飛行機が運行打ち切りになって夜間停泊ってことは機材の整備や乗務員の宿泊や翌日以降の機材、乗務員のシフトの関係上ありえないわけ。釧路に飛んできたならば意地でも帰らなくてはならない。それが不可能なら、そもそも羽田から釧路に飛ぶはずがない。エアドウなどがこれにあたる。
それを聞いて、待っていた乗客もザワザワするどころか、、、エ〜〜〜〜?って半分落胆と驚きの声が噴出。

よりによって北九州っすか!それを見越して燃料を多めに入れていて出発がさらに遅くなったのかもしれない。しかし俺もマジで焦った。まさか、北海道の東から小倉の北九州空港って、、、、。となりのオジサン達は、明るく「、じゃ!白い恋人と併せて明太子をお土産で持って帰るか!」だって!それも面白いじゃん!んなわきゃないか、、、。皮肉かな?

機材の故障とかじゃなく、相手が台風なんで、だれも職員に食ってかかるおバカちゃんはいないみたいだけど、、、それでもしんどすぎるな!
21時になっても搭乗できる気配はなく、21時15分頃から、やっと搭乗開始。ドアクローズされても、すぐには出発する気配はない。そのうち飛行機にも雨が降り出してきたのが判るようになった。
21時30分、やっとプッシュバックを開始してタキシングを開始。やっと離陸かぁ〜と思ったけど、災難は続くもんだ。機長からのアナウンスによると、、、「現在、羽田空港周辺は暴風警報が発令されており、一時的に空港が閉鎖されております。当機は羽田空港に向かってはおりますが、万が一 降りられない場合は、北九州空港に向かいまして、天候が回復次第羽田に向かう場合があることを ご承知おきください。」ですと。空港閉鎖じゃ、どうにもならないもんね、、、。空港ロビーで乗客みんな聞いているので、半分諦めモード、、、。こんなんで文句言ったって始まらないし、、。文句あるなら台風に言えよ!ってか、、、。そうだよね、、、。
俺の搭乗しているボーイング737-800型機は飛行ルートを地図で表示するモニターを設置している。これを見ていた時だった、、。仙台付近から大きく迂回を始めて、ループを描くように飛行しているじゃないっすか!
機長からのアナウンスが入ったのは その頃で、、「現在羽田空港は閉鎖が解除されましたが、4本ある滑走路の内、1本しか使用できないそうです。各地から飛行機が集まっているために、当機も、空中待機を命じられております。滑走路が混雑で使用不能と判断した場合には、天気が回復しつつある中部国際空港へ向かう場合がありますことを、あらかじめ ご承知おきくださいませ。」ですと、、、。これじゃ明太子じゃなくて「ウイロウ」でも買ってくるかな!
古川から、仙台、石巻と大きなループを描いて飛んでいるためか、旋回している感覚は全くなく、地図がなければ、いったい何処を飛んでいるんだろう?って感じになる。だって離陸してから2時間ほど経過しているもん。
グルグルと同じところを3週も廻って、やっと羽田に向かうルートに進むようになった。ヤレヤレ!
ところが、CAから「あと15分ほどで着陸いたします。シートベルトを締めてください。」のアナウンス後、、、、いつになっても着陸する気配がない。30分ほど経って、ようやく陸地が見え、そこから10分位かけて、、、、大きく揺れながら、、、何とか着陸、、、、。さすがの乗客たち、みんなで拍手しちゃった。この機長は素晴らしい!!俺も拍手した一人だったけど。でも、どんなルートで着陸したんだろう?
しかし、、、羽田に到着したはいいものの、、、荷物を受け取ってターミナルに来たのは深夜0時30分!!!もしもマイカーで来ていれば、そのまま帰れたんだけど、、、よりによって、今回は電車!!もう公共交通機関の足はない。

それに今日は仕事なんで、普段着じゃなく背広に着替えなくちゃならないから、羽田から会社に直行って訳にもいかない。何とかして自宅に帰らなくちゃ。始発電車まで待つか!!!
それに、本来は国内線ターミナルは深夜は立ち入りが禁止されているんだけど、今日ばかりは特例として開放してくれるそうな。

外に出てみると、生暖かい強風と大粒の雨が吹き荒れていて、、、よくぞ着陸してくれたもんだと関心する。トイレ行ったり、フロアーを行ったり来たりして時間をつぶすけど、時間はまだ2時にもなっていない。

JALさんのご配慮で毛布が配られたので、俺も貸してもらう。寒くはないんだけど、、、、なんとなく落ち着く感じ、、、。
マイカー組がいなくなって、タクシー組も落ち着いた頃、残った乗客は宿泊する組となる。俺もその一人。こんな経験滅多にできないよ。JALの係員は一人づつにケーキを配ってくれた。何もないより ありがたい。

このまま寝るのもなんだかなぁ〜って思って、明日、、、いや今日の電車のダイヤを確認すると、、、ヤベー始発電車でもギリギリじゃん。せめてシャワーくらい浴びたいし!!何とか方法を確認するも、、、こりゃ無理だ!!タクシーで最寄りの駅まで行かなくちゃ、絶対マズイ!
そこで、始発駅に今 向かってもシャッターが下ろされているだけだろうから、4時頃タクシーで向かえばいいか!って思っていたんだけど、、、2時30分頃に、空港職員が「タクシーご利用の方いらっしゃいますか?タクシーは引き上げますよ!」との案内が、、、。うっそ〜〜マジすか??
こりゃ困る!ってんで急遽タクシーに飛び乗った俺。首都高速使って降りたところは、ある鉄道の始発駅。高速代含めて9850円、、、およそ1万円かかってしまった。マジ!シャレにならないっす。
3時過ぎに駅前に来たって行くところはない、、、。仕方なく24時間営業のファミレスでコーヒーで粘って5時前に駅に。始発電車で無事帰ることができました。自宅でシャワーを浴び自分の布団で15分ほど寝て、いつもと変わらない生活に戻りました。
編集後記
初めてのトレッキングに挑戦しました。時間は比較的かかったかもしれませんが、その分 今までとは違う北海道らしさを発見することができました。観光バスで、誰でも行ける観光地も、もちろん素晴らしいところが沢山ありますが、多少なりとて苦労して、楽しませてくれるものも、とっても文章では表すことができない素晴らしさがあります。

何で苦労してまで、、、そんな所に!って思っていた私でしたが、今回は見事に裏切ってくれました。次回以降も時々、こんなトレッキングのような工程も含めていきたいなと思っています。ゆくゆくは登山まで?それはどうかな?その知識がないので、確約はできないのですが、単身で行くからには自己責任と十分なレクチャーを受けた上で参加してみたいと思っています。

とりあえず軽登山位は考えてみてもいいかな?なんちゃって、、、。

それと、帰りの飛行機にはかなり辛かったですね。文面には割愛してましたけど、釧路を出発した飛行機が、なぜ北九州空港へ行くかもしれないか?という事です。日本には24時間離着陸できる飛行場は羽田空港、中部国際空港、関西国際空港と北九州空港しかありません。それらはすべて海に面していますので、騒音問題はクリア出来ているわけです。釧路を飛び立った飛行機が、文面にも書いた通り釧路空港に引き返すことはありません。

空中待機している内に時間が経過して、比較的遅い時間でも問題ない新千歳空港にも時間規制に遭い着陸できなくなりました。残された選択肢は羽田、中部、関空と北九州しかなかったわけです。もちろん羽田、中部、関空、、、いずれも着陸ができなければ北九州しかなかったことになるわけですね。もし、私が北九州に着陸できたとしても、機内に缶詰か、良くて空港ゲート付近限定で開放されるだけでしょう。

飛行機は燃料を積載と同時に羽田に向かうだけで、実質お土産なんて買う時間もないし売店だって営業していないでしょう。明太子買うなんて単なるブラックユーモアってやつですね。いろんなところで役に立っていた、ノートパソコンですが、今回はその便利さをフルに発揮してくれました。しかし、駐車場代を浮かそうってケチな考えを持っていたからバチが当たってタクシーに1万円もかかったのでしょうか?これもいい勉強になりました。

長い旅行記お読みくださり有難うございました。